あらゆる並行世界から集められた人間たち。
彼らは、力に、知恵に、あるいは別の何かに秀でた精鋭たちが選ばれた。
だがその悉くが、巡礼の途中で精神に異常をきたし、果てに精神崩壊してしまう。
――歌が聞こえる。歌が聞こえる。歌が聞こえる。
笑いながら頭を打ち付けた。笑いながら銃を咥え込んだ。
嗤いながら首を掻っ斬ってやった、嗤いながら喰らってやった。
そして、それぞれの階層ごとに最強たる者が君臨する。
己の歪んだ願望のままに殺戮を繰り返すだけの存在。
強大な力によって、自らの望む形へと街を変貌させた彼らは
“支配者”と呼ばれることになる。
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