『東京バベル』

 


住処を失った天使と悪魔は、天国と地獄の狭間に存在する

 

浮遊煉獄への移住を余儀なくされる。

 

東京の街並みを模した全七階層から構成されているその煉獄の名は――――

 

『東京バベル』。

 

 

「人の子よ、巡礼せよ。七度の巡礼を経て、天国の門が開かれる」

 

七度の巡礼とは即ち、七つの階層の踏破。“鍵”となるのは、人間たち。

 

並行世界より人間を召喚し、東京バベルを踏破させる。

 

そして最終階層に存在すると言われている、

 

天国への階段

ジェイコブズ・ラダー

“ヤコブの梯子”

を昇り、再びその扉を開く。

 

神の

みもと

御許

へと歩み、許しを乞う。

 

 

ただそれだけのことだ。

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しかし、未だ誰も到達できていない。

 

 

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